ワクワク不動怪獣日記

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はめふらのお話

タイトルの通りの記事だよ。ネタバレがっつりあるから注意してね。

 

あらかじめ言っておくと私はとりたててなろう作品に詳しいわけでもない。読んでる本数もギリ二桁にいくかどうかのレベルなのでなろう作品への理解の解像度が低いかもしれないので、何言ってんだこいつみたいなこと喋るかもしれないけどそこは勘弁していただきたい。

 

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」

 

交通事故で死んだ主人公は、生前やっていた乙女ゲームの世界に転生し、そのゲームの中の悪役令嬢になってしまったというもの。ゲーム通りだと破滅フラグしかないので何とか回避するべく主人公のカタリナが奮闘するお話。面白いから読んだり観たりしろ。

 

この作品に限らずなろうにおける転生系というもの、当然だが「死ぬ」というプロセスが前提としてついてくる。作品によってはこの死ぬという過程を単なるプロセスとしてあまり掘り下げないものもあるが、本来、死は不可逆的な別れだ。いくら異世界で元気に転生ライフを送っていようが元の世界ではもういない人であるし、家族や親友等残された者も出る。はめふらにおいてはカタリナの前世の親友であった「あっちゃん」が重要な役割を担っている。カタリナ(前世)に救われ、彼女がいなくなった後も彼女のくれた世界で生き抜いたあっちゃんはソフィアとして、この世界にやってきた。ここでソフィア自体はその事に気がついてないけどカタリナと友達になれたという点は凄くいいバランスだと私は感じる。

 

カタリナにとってこの乙女ゲームの世界が今の自分の世界であり、居心地が良かった前世の夢、そして自分の友人に別れを告げる。このカタリナの見た短い前世の世界。別にあっちゃんはここに留まるよう言うわけでもなく、優しく背中を押してくれる。カタリナはその夢の中で最後に伝えたいことを叫ぶ。

 

「あっちゃん!久しぶりに会えて嬉しかったよ!さようなら!今まで本当にありがとう!」

 

死は別れだが、その別れを言葉で告げられる例は少ない。事故で死ねば突然いなくなってしまう。言葉として感謝と別れを告げる時間のためにこの夢の世界があったのなら悲しくも、優しい夢だと私は思う。アニメだとまさかの専用挿入歌までついてて大泣きしてしまった。

 

とりとめのない記事だけど、こんなところで