ワクワク不動怪獣日記

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漫画紹介第11回「エンとゆかり」

番外編を挟んで久しぶりの漫画紹介記事です。

 

今回紹介するのは「エンとゆかり」になります

 

 まんがタイムきららMAX連載。既刊1巻、次世代に続くきらら漫画の一つだと思っています。

 

いわゆる剣と魔法のファンタジー世界を舞台としています。

 

あらすじ!

 

いわゆる剣と魔法のRPG的な世界。その世界の酒場でウェイトレスとして働く少女ゆかりは、剣を持った凄腕の少女エンによって助けられる、その経験から冒険にあこがれるようになって冒険者となったゆかりだが…

 

この作品の特徴として挙げたいところは戦闘描写における卓越した表現力にあります。

 

とりあえず一つ見てみましょう。

 


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上から下に読む四コマ漫画の読み方により相手に対する斬擊の軌道の動きを読者に伝え、四コマの枠を切り裂き躍動感を与える見事な演出です。四コマ漫画、基本的にはコマの形と配置が決まっており、そのあたりを自由にやれる普通の漫画に比べて戦闘描写には向いていないのではと個人的に思っていたのですが、その常識を見事に壊してくれました。四コマ漫画というフォーマットをとりつつもその上でやれることをやったというより四コマ漫画ならではの戦闘描写のように思えます。まだまだ始まったばかりの作品なのでこれからもっと卓越した表現が見れるかもしれないと個人的には楽しみにしています。

 

戦闘描写以外のちょっとした日常の描写もクオリティが高く、戦闘後だと肩の力を抜きつつも今後の布石となるような要素がちりばめられており飽きさせないのも良いところです。キャラクターも剣の腕以外はかなり抜けているところがあるエン、夢をひたむきに追いかける一方で命に対する認識などで危うさを見せるゆかり、さらにはエンのパーティーのリーダーでいかにも胡散臭い外見だが何かしらの使命を抱えて活動するロッソ等、皆が生き生きと描かれています。


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私のイチオシロッソさん。多分皆好きになる。

 

 

まんがタイムきららMAXはきらら雑誌系列の中でも特に個性が鋭い作品が多いように思いまして、ぼっち・ざ・ろっく!や社畜さんと家出少女、ななどなどなど等、巻数がまだ少ない新時代の作品たちにも実力者が揃っている印象です。ですが生存競争が厳しいのも事実であり、第10回で紹介した恋する海とアトリエも二巻で最終巻となってしまうようであり、たびたび口惜しい思いをしています。あとフォロワーさんがエンとゆかりに関するもっとクオリティの高い紹介記事を書いているのを見かけて、二番煎じというかちょっと出遅れてしまった感はあるのですが、何もせずにいるよりは形にした方がいいだろうと、誰かの何かの引っ掛かりになってくれればなと思いこの記事を書きました。

 

それでは短い記事ですが、このあたりで。