ワクワク不動怪獣日記

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きたぞ!ウルトラマンXベストエピソード5選!

前回こういう記事を書きました。

hooringax.hatenablog.com

 

もちろん書くにあたって過去作を見返したり思い出を振り返ったりもしたのですが…

 

 

ウルトラマンXだけで5つ独占されない?????????

 

 

という事に気が付き、とりあえずニュージェネ一つから一個ずつ選んだのを作ってX単体セレクションは別に書こうそうしようということでできたのが今回の記事になります。まあニュージェネウルトラマンでとりわけXが好きなので…。

 

 

・第10話「怪獣は動かない」

監督:冨田卓 脚本:柳井祥緒

不動怪獣ホオリンガ 登場

 

突然現れ、暴れることもなくその場に佇み、やがて山になる怪獣のお話。Xioの介入がなければウルトラマンすら必要なかった事件です。なぜそのような生態になったのかわかりませんが、ただ自分の栄養を土地に与えて豊かにし、自分はそのまま山になるという不思議な生態をした怪獣ホオリンガ。先代がそうしてきたように、これからもこの村にホオリンガは現れ続けて、また山になっていくのでしょう。何も言わない怪獣でありながらも、全てをわかった上での少女との交流シーンが涙腺に来ます。怪獣の生態を扱う事が多いウルトラマンXという作品において、ウルトラマンが介入する必要もなかったし、スパークドールズになることもなくただその生涯を終えた怪獣として非常に印象に残っています。どうでもいい話ですがこのブログやツイッターアカウントの名前もこいつから取っています。

 

 

・第14話「光る大空、繋がる大地」

監督:坂本浩一 脚本:林壮太郎

幻影宇宙大王モルド・スペクター、幻影宇宙女王ギナ・スペクター、暗黒星人シャプレー星人、宇宙商人マーキンド星人、ロボット怪獣メカゴモラ、電脳怪獣サイバーゴモラ、幻影合神大魔帝グア・スペクター登場

 

前作「ウルトラマンギンガS」とのコラボ回後編。追い詰められたモルドが援軍を呼ぶも援軍のグア軍団がギンガに壊滅させられており、モルド絶体絶命!の場面から始まる凄いお話です。メカゴモラVSサイバーゴモラの機械ゴモラ対決。3大ウルトラマンの共闘とグア軍団を扱うにあたってスケールの大きな劇場版のようなボリュームがある非常に満足度の高い回です。また他のウルトラ世界の事を知っているヒカルが、大空大地の目指す世界を実現している世界があるよと教え、大地に希望を与えるやり取りなども良いですね。個人的にはギンガSだと控えめだっためちゃくちゃ強いウルトラマンギンガが久しぶりに見れたのもあって非常に好きな回です。

 

 

・第16話「激撮!Xio密着24時」

監督:田口清隆 脚本:中野貴雄

誘拐怪人ケムール人、宇宙怪人セミ女、三面怪人ダダ、深海怪獣グビラ 登場

 

警察24時をウルトラの防衛チームでやろう!というコンセプト。ウルトラマンバンクシーン以外は全てカメラマンの一人称視点で進行する凄まじい回であり、怪獣や宇宙人が当たり前のように存在する世界を撮りきっていました。ドラマ「MM9」でも同じようなシチュエーションの話がありましたがさらにスケールアップしたような感じがいいですね。長回しのカット内での自然な合成が作品世界への没入感を引き立たせてくれる良い演出です。防衛チームが本格的に復活したウルトラマンXでこそ引き立つお話ですね。

 

「もう終わりだ観念しろ!」「ダダもいた!(ダッダァ…)」あたりのスピード感が大好きです。

 

 

・第17話「ともだちは怪獣」

監督:辻本貴則 脚本:勝冶京子

友好珍獣ピグモン海獣キングゲスラ 登場

 

友好的な怪獣のお話、みんな大好きピグモンです。友達になった少女や、ピグモンの気質を知っているXioと、怪獣を恐れ排除しようとする一般市民…ウルトラマンではよくあるシチュエーションですね。その中でもピグモンは教訓と引き換えに命を落とす怪獣というイメージが強く、これまでも人間を助け、だいたい犠牲になっていました。今回も同様の事態が起こり、キングゲスラから人間をかばって重傷を負ってしまい動かなくなります。「ごめんね…ごめんね…また一緒に遊ぼう…?遊ぼうよぉ…!」と意識のないピグモンに声をかける少女の悲痛さも相まってもう涙腺が限界でした。ああ、今回のピグモンも死んでしまった。うわぁ遺品整理しとる…オーンオンオン…。

 

ホオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!生きてる!!!!!!!!!!!!!!!!動いてる!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

良かった…良かったね…。

 

 

・第19話「共に生きる」

監督:アベユーイチ 脚本:三浦有為子

人工生命M1号、古代怪獣ゴモラ、EXゴモラ 登場

 

Xのテーマの一つである怪獣との共生を扱った話。共生といっても人間側に不利益が出ないことが前提の話であり、大地にとって耳の痛い所を徹底的についてきました。確かに今回はダークサンダーエナジーの影響での暴走であり、ゴモラが非常に大人しい怪獣であったためイレギュラーではありますが、本来怪獣はいつ暴れてもおかしくない存在であり、そうなった場合殺すしかないわけで、それを共存といっていいのか…。人間に対する不信感をあらわにしていたM1号ですが、それでもアスナ隊員のゴモラへの訴えを見てXを開放したりと完全に人間に絶望しきっているわけでもないようでした。

 

「私はカモメ…空高く飛翔し試行し続ける…。私はカモメ…私は…」

 

最後のこのセリフが非常に印象的です。厳しさを感じるもどこか大地たちを信じたいようなそんな気持ちがこもっているように思えます。コメディ的に扱われることの多かったM1号をこのようなシリアスな路線で扱うことも含めて非常に印象深い回だったと言えます。今はスパークドールズにするという手段しかなくても、それでも諦めず懸命に怪獣と向き合い続けた大地。まだ完全な共生が実現しなくても、その想いの途中経過という形で発現したのが最終回のハイブリッドアーマーなんだろうなと思います。

 

 

こんなところでしょうか。ウルトラマンXはニュージェネウルトラマン本格復活を肌で感じた作品という事もあって個人的な贔屓もかなり強いのですが、それを差し引いてもバラエティ豊かなエピソードと迫力のある特撮シーン等で非常に楽しめる作品だと思います。