ムラホシ隊長とアガムスの関係を疑い、TPU内部調査局から局長のメトロン星人ナイゲルが派遣される。ムラホシ隊長の度重なる異星人への特例処置に加え、10年前のメツオロチ襲来の際における証人のいない救助活動等を論拠に追及が進む。怪獣ゴメスが出現する中、指揮権を持つムラホシ隊長が監視下に置かれ出撃ができないガッツセレクトであったが、かつてムラホシ隊長が救助した少年がかつてのリュウモン隊員だったことが判明し、デッカーと協力してゴメスの撃滅に成功するのだった。
TPU内部から裏切者が出たアガムスの件が尾を引き、疑われてしまったムラホシ隊長。７年前には隊長がイーヴィルトリガーになる事件もありましたし監査が入るのはさもありなんというところでしょうか。局長のメトロン星人ナイゲルはデータと規則を重んじる頭の固い印象を受ける人物でしたが、逆に証拠さえそろえば隊長への嫌疑を解いたり、いい部下を持っていることを少しうらやましく感じる描写があったりと嫌味になり過ぎないキャラ造形で良かったです。ちゃぶ台を挟んで会話するメトロン星人によくあるシチュエーションが取調室の机になっているというのも面白かったですね。またかつてのメツオロチ戦の裏側でかつてのリュウモン隊員がムラホシ隊長に助けられていたという設定の組み方もよかったですね。メツオロチ戦はガッツセレクトの作戦の中でも非常に大規模だったのでこういう差し込み方をされるのも納得です。
今回登場したウルトラ怪獣は回想シーンで新宇宙伝説魔獣メツオロチと俊敏策士ヒュドラム、そして現パートでのメトロン星人ナイゲルと古代怪獣ゴメス（S）です。過去の記録やデータを重んじるナイゲルに対して、今までの記録にないほど通常種より大きいゴメス（S）を持ってくるというのは上手い采配ですね。純粋にパワーが強い怪獣として、腕を負傷しているデッカーの負傷個所を攻めて追い詰めましたがナースデッセイ号のネオマキシマナースキャノンにより撃破されました。こういうガッツセレクトの人物に焦点を置いた話でナースデッセイ号が活躍するのは素直に嬉しいものですね、夜のナースデッセイ号の美しさや月をバックに現れるデッカー等夜ならではの良い構図が多い回だったと思います（もう少し画面が明るい方が好みですが）。
それではこのあたりで
