今秋からいよいよ始まったウルトラマンブレーザー、1話の感想です。素晴らしいものが始まりました。
まず驚いたのが1話丸々戦闘シーンに費やしたこと、前半は奮戦する地球防衛部隊と怪獣との戦い、後半はブレーザーと怪獣の戦いとかなり思い切った構成であり、映像のクオリティも相まって怪獣映画のワンシーンを切り取ったかのような錯覚に陥ります。ニュージェネシリーズは毎回毎回特撮の進歩に驚かされるのですが、今作はニュージェネから独立した新しい作品にしたいという意欲もあってか、気合の入り方が凄まじいものでした。怪獣映画のような全編戦闘シーンという中で主人公のヒルマゲントが上からの命令に従いつつも柔軟な提案をしたり、他からも慕われており有名というのを現場の動きでちゃんと見せているのも好印象ですね。
今回登場した怪獣は宇宙甲殻怪獣バザンガ、怪獣被害が頻発するこの地球では初となる宇宙怪獣という立ち位置であり、硬い装甲と爆発のタイミングをコントロールできるトゲの高速発射で地球防衛隊やブレーザーを苦戦させました、野蛮な外見から意外と技巧派だったのが良かったですね。また独特な掛け声から注目していたブレーザーの戦闘スタイルですが、威嚇や地団太等これまでのウルトラマンより原始的で、荒々しく異質な印象を受けます、ニュージェネでは恒例だったインナースペース描写もないこともあってかかなり新鮮な戦闘シーンに感じました。既に戦闘中の掛け声(猿叫…?)が非常に多く、喋らないがうるさいというオンリーワンな個性を発揮しており今後が楽しみですね。必殺技が投げ槍というのも面白い所。
これほどのクオリティのウルトラマンを見ることができるという喜びと今後の期待にあふれた素晴らしい1話だったと言えるでしょう。
それではまた。