ワクワク不動怪獣日記

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アニメ「恋する小惑星」最終回&全体感想

まちカドまぞく!!!!!!RPG不動産!!!!!(キャラット最新号読んだ)

 

 

キャラットはアニメ化勢もそうじゃない新規勢もみんな面白くて本当にすごい雑誌、皆読んで。

 

 

はい、いよいよアニメ恋する小惑星最終回です。

 

 

天候に恵まれたきら星チャレンジ二日目、日中の勉強会から地学部の話に、元々は地質研究と天文が合併して生まれた地学部、地球科学、地球惑星科学部ともいうそうで、今はナナちゃんの気象分野も加わってますね。

 

夜は空き時間を利用して屋上の星空観察、アニオリですね。お互いの夢を話したり、あおとみらがふたりで流れ星におそらく同じ夢を願っているのは、初詣の時の願掛けシーンとの対比でしょうか、アニオリが上手い(n回目)。あおとみら二人の夢が叶ったらあたしらも気持ちいいという二人の性格の良さが泣ける

 

そして天文台での撮影データ洗い出し、条件は悪くなくあとは根性と運とのこと、あおが発見したそれらしいデータは…結局は既知天体でありましたが、それも小惑星、二人の手が本物の小惑星に届いた間違いなく夢に近づけた一瞬でした。結局新天体は発見できなかったものの成果をまとめて、発表会も無事終了、先生たちが選んだ場所での記念撮影できら星チャレンジは終了となります。

 

帰還、みさ姉への報告(妹の写真をスクロールしながら妹と会話するの圧を感じる)や、ともりんとマッキーとのLINE会話…さて、きら星チャレンジから帰ってきた二人が部室に戻ると、そこにはOGや新聞部も加えたみんなの姿が、新聞部できら星チャレンジの特集を組むそうで…すずちゃん達も入ってきて全員集合といった雰囲気に、あおがお礼を言ったり、ナナちゃんが照れてたりといい雰囲気です。キャラット2020年4月号収録分のネタもちょこちょこ入ってますね。

 

〆は天体観測。やはり恋する小惑星と言えば天体観測ですね。

 

 

EDでも出てきたカットで、原作ではなかったOGと一年生組を交えた屋上での天体観測シーン、感無量です。ナナチカちゃんも楽しそう…。

 

これまでの出会いを振り返る印象的なカット達、あおとみらの入部に始まり地学オリンピック、文化祭、卒業と新入部員、きら星チャレンジ…これまでの歩みです。時間の流れが速い…。

 

 

 

「皆それぞれ好きなもの得意なもの、その人の世界を持っている、一人でいたら世界は一つだけどそれがもしたくさんつながったら、可能性はどんどん広がって…大きくて未知数で…」

 

「宇宙みたい…」

 

このセリフ、原作ではみらが二人で小惑星を見つけるという夢以外の将来への展望をもちつつあるのを自覚するシーンでもあるのですが、アニメでは、天文、地学、そして気象といった各々の登場人物の世界がこの物語で交わり、世界が広がっていく、うつむいた先にも、見上げてる先にもきっと未来は待っているという物語の総括として使われていますね。アニメ的にはこれで正解だと思います。文字通りの宇宙と、可能性の広がりの比喩としての宇宙というわけですね。

 

これにてアニメ恋する小惑星終了となります。アニオリを混ぜたとはいえ、先月発売された原作三巻のストックをすべて使い切った贅沢なアニメ化となりました。

 

さて軽いまとめ感想でも

 

恋する小惑星は専門分野の解説パートがかなり多い作品で原作では3コマまで解説、4コマ目でギャグを挟んで、一つの4コマが堅苦しくならないようにバランスのとられている作品だと私は思います。一方アニメの場合はそのギャグの部分を削り、キャラの心情を表すシーンに重点を置くことによって、夢を追いかける少女たちの青春グラフィティ作品としての強度を高める方向にかじを切っていたように思います。結果として原作と多少雰囲気は変わっているものの一つのアニメ化として大成功したのではないかと私は思いました。他にも原作のエピソードの順番を入れ替えたり、要素を抽出して別のシーンに挟んだり、補足を入れたり、アニオリを挟んだりとかなり大胆な再構成が行われていましたがどれも効果的に機能しており、素晴らしい作品に仕上がったのではないかと思います。どちらがいいとかそういう話でないのですがこのあたりは前のきらら枠のまちカドまぞくとはかなり違うアニメ化になってますね(あっちは伏線や要素の巻き方が元からかなり計算されているので下手に再構成をすると後で矛盾が発生するので、そもそもこういう手法に向いていないのですが…)

 

さてアニメは終わり、原作ストック的にしばらくは二期はないと思いますが、最終回限定で流れたCMの通り、原作はまだまだ続いています。続きが気になった方、原作とアニメの違いが気になった方は原作漫画、さらにはまんがタイムきららキャラット本誌で追いかけてみるのはどうでしょうか、雑誌のほうだと新たな作品との出会いも期待できるかもしれませんよ。アニメ化が決まっているおちこぼれフルーツタルトもいるからね!汚い方のイノ先輩にも会えるよ!

 

では最後になりましたが、このような素晴らしい作品を生み出してくださったスタッフの皆さんに感謝を表明しつつ、今回の一連の感想記事の締めくくりとさせていただきます。ありがとうございました!

 

 

恋する小惑星 (3) (まんがタイムKRコミックス)

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  • 作者:Quro
  • 発売日: 2020/02/27
  • メディア: コミック