ワクワク不動怪獣日記

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セレクト!ニュージェネウルトラマンベストエピソード5選!

タイトル通り、ニュージェネウルトラマンから個人的に好きな名エピソードを紹介してみようという記事です。

 

いわゆる「ニュージェネレーション」という枠で放送されるようになったウルトラマンウルトラマンギンガ」から始まり最新作のウルトラマンデッカー」まで毎年途切れることなく放送されるというウルトラマンの歴史においても大変喜ばしい状態です。ここらで一回振り返りがてら好きなエピソードを整理したいなと思いつつも、平成ウルトラマンと違い各作品の話数が多くても2クール程度であるため単体で名エピソード振り返っても割合が大きいかな~と思ったので、対象を思い切ってニュージェネ全体にしてみました。デッカーは完結してから振り返りたいので今回は除外しており、「ウルトラマンギンガ」~「ウルトラマントリガー」までの作品からセレクトしています。

 

ではやっていきましょう。

 

(あらすじはTSUBURAYA IMGINATIONのあらすじから引用しています)

ウルトラマンギンガS 第12話「君に会うために」

監督:田口清隆 脚本:林壮太郎

 

「君とこのステージは…必ず守る。」

 

あらすじ

人気急上昇のアイドルへと成長したヒカルの幼馴染・千草。その人気は地球人にとどまらず、ひそかにとあるメトロン星人までもを熱狂させていた。そんな千草のライブ会場のすぐそばにガッツ星人ボルストが怪獣軍団を引き連れて出現し、二人の宇宙人は鉢合わせする。

 

ウルトラマンギンガS」の中でも本筋にそれほど関わらないエピソードではあるのですが、ゲストキャラであるメトロン星人ジェイスの存在が大きいエピソードです。メトロン星人という種族は、かつてウルトラセブンにおいては人と人との信頼に目をつけ、その信頼関係を利用して人類の滅亡を企み、ウルトラマンマックスにおいては人類の滅亡にこちらから手を加える必要はないと見切りをつけつつも地球の夕焼けに哀愁を感じたり、と侵略宇宙人でありながら情緒を感じさせるような不思議な宇宙人でありましたが、今回のメトロン星人は、任務のために行動していたはずが千草という一人のアイドル・人間を好きになってしまい、彼女のために仲間を裏切り、ゾアムルチと戦いました。地球人を好きになった宇宙人…メトロン星人にもウルトラマンのような個体が出てきたかという感慨もあります。もちろん地球人全体が好きになったわけではありませんが、好きなものの前では地球人や宇宙人であることは関係ないというのも、ニュージェネレーションのウルトラマンという雰囲気があって良いですね。

 

また戦闘シーンもメトロン星人と言えば夕焼け!という背景の中で田口監督特有の長回しカットによりギンガ・ビクトリーの二人のウルトラマンメトロン星人ジェイス、ゾアムルチの四者による激しい戦いが非常に見ごたえがあり、メトロン星人特有の幻覚攻撃がサイリウムのオタ芸により披露されるという面白さもありました。

 

ウルトラマンギンガS」という作品、「ウルトラマンギンガ」の続編であり、防衛チームや大規模なミニチュアセットの復活等、一時期は存続も危ぶまれたウルトラシリーズの復活を感じさせる作品でありました。怪獣はスパークドールズという形で操られているものが多く野生怪獣は少ない一方で、宇宙人はメトロン星人以外にも様々な種類が登場しました。ニュージェネウルトラマンの同種族でも違いのある個性豊かな宇宙人のはしりではないかなと思います。

 

 

 

ウルトラマンX 第1話「星空の声」

監督:田口清隆 脚本:小林雄次

 

「全ては、15年前の、あの日から始まった…。」

 

あらすじ

地球に眠っていたスパークドールズを実体化させた太陽の異常爆発、ウルトラ・フレアが観測されてから15年後。怪獣対策のため創設された防衛部隊、Xio(ジオ)所属の大空大地隊員がサイバー怪獣の実験を行っていたとき、怪獣が出現して暴れ出した。その時、大地のマルチデバイスから不思議な声が聞こえてきた。それに導かれ、大地は光の巨人とユナイトして怪獣に挑んだ!誕生、ウルトラマンエックス!

 

ウルトラマンギンガ」、「ウルトラマンギンガS」は設定上野生怪獣があまり出てこない作品でしたが、「ウルトラマンX」では多くの野生怪獣が登場します。第1話では冒頭のベムラー、バニラ、アボラス等のシーンはもちろんの事、熔鉄怪獣デマーガという新怪獣が登場しますがその町への侵攻シーンの特撮がもう素晴らしいの一言!これまでのウルトラシリーズと比べても非常にクオリティの高い特撮シーンで一気にこの作品に引き込んでくれます。また戦闘機が配備された防衛チームという、これまでのウルトラシリーズでは当たり前でしたが、この頃ではしばらくご無沙汰だった要素も久しぶりに登場し、ギンガSから感じていたウルトラシリーズの復活をより強く感じさせる1話であったと思います。

 

そしてウルトラマンX、ギンガやビクトリーが無口だった一方で彼はよく喋り、主人公の大空大地とよくコンタクトを取ります。ニュージェネウルトラマンはみんなお喋りという印象がありますが、おそらくその印象に大きく寄与している一人だと思います。少し無礼で抜けているところも面白い性格ですね。

 

ウルトラマンX」はバラエティ豊かなエピソード。種類が増えてきた新怪獣、他のウルトラマンの客演など非常に楽しいエピソードが多い印象があります。メインスタッフも共通している部分が多いからか、後のウルトラマンZに通じる部分も多く感じますね。パブリックイメージのウルトラマンに一番近いニュージェネウルトラマンかなあと思います。

 

 

 

ウルトラマンオーブ 第17話「復活の聖剣」

監督:市野龍一 脚本:小林雄次

 

「俺の名はオーブ…ウルトラマン、オーブ!」

 

あらすじ

ナオミの前に現れるジャグラー。狂気の刃が彼女を襲うその時! 間一髪のところでガイが救いだす。何があってもガイを、ウルトラマンオーブを信じる…というナオミの言葉。そしてナオミのそばにずっと秘められていたあるものが、葛藤し続けたガイの心に再び希望の光を灯す…! 新たな決意で強敵・ゼッパンドンに挑むガイ。彼が変身して掴む輝かしい姿、そして手にするひと振りの剣とは!? ついに真のオーブがそのベールを脱ぐ!

 

大魔王獣マガオロチに対して敗北したことから手を出したベリアルの力による新形態サンダーブレスターの制御に苦しみ、続くギャラクトロン戦でも力を制御できず、囚われていたナオミに重傷を負わせてしまいます。それでもナオミの言葉から新たな決意をし、合体魔王獣ゼッパンドンとの戦いに挑みます。その戦いの中で本来の姿、オーブオリジンになり、上記の台詞を高らかに叫びます。かつて大切な人を救えなかった事から自分一人の力でウルトラマンに変身できなくなり、二人のウルトラアンの力を借りて戦っていたオーブが、本当は自信を無くしていただろうに戦い続けたオーブが、本編で自ら初めてウルトラマンを名乗ります。青空をバックに聖剣オーブカリバーをかざして取り戻す本来の姿…それは非常に美しかった…。

 

また暴走形態として登場し、怪獣以上の恐ろしさすら見せていたサンダーブレスターがナオミたちを助けた時に、顔にやさしさが感じさせるようなカットも印象的ですね。デザインは変わってないのに演出だけでここまで変わるものかという感慨がありました。

 

ウルトラマンオーブ」は防衛チームではなく一般人の集まりがメインとなる異色の作品として世に生まれましたが、クレナイガイやジャグラスジャグラー等魅力的なキャラクターを生み出し、全ウルトラマン大投票のウルトラ怪獣部門でジャグラスジャグラーゴモラやバルタン星人といった強豪を抑え2位を取ったのも記憶に新しいですね。濃いキャラクターを中心とした物語というその後のニュージェネに大きく影響を与えた名作だと思います。

 

 

 

ウルトラマンジード 第17話「キングの奇跡!変えるぜ!運命!!」

監督:坂本浩一 脚本:安達寛高

 

「君の笑顔を取り戻す…ヒアウィーゴー!」

 

あらすじ

キメラベロスに取り込まれてしまったウルトラマンジード=リク。父・ベリアルのささやきがリクの心をゆっくり悪へと染めていく…。リクを救おうとするライハはウルトラマンキングの力により、リクの精神世界へ飛び込む!! 必死に呼びかけるライハの声がベリアルの呪縛を破るのか!? リクの渾身のフュージョンライズが奇跡の姿を見せる!?

 

キメラべロスに取り込まれ、ベリアルに操られてウルトラマンゼロやライハを攻撃するウルトラマンジード。ライハ「貴方は…皆のヒーローなんだから!」という必死の呼びかけにジードは過去の出来事を思い出します。一人で泣いている幼い朝倉リク、理由はわかりません、でも楽しいはずのドンシャインショーが行われている会場の端で1人で泣いています。そこにヒーローショーをやっていたドンシャインがステージから降りてきて、声をかけてくれます。彼はもちろんウルトラマンのような本物の超人ではなく単なる作り物のヒーローです、中の人もバイトの兄ちゃんとかそんなところでしょう。でも彼はわざわざステージから降りてきてくれて泣いているリクを励ましてくれたのです。まぎれもなくこのドンシャインは幼い陸にとってのヒーローだったのでしょう。これが彼のヒーローとしての原点である事を感じさせる屈指の名シーンです。

 

そしてキメラべロス戦、これまで人々の声援を受けて戦うことのなかったウルトラマンジードに人々からの応援の声が寄せられます。プリミティブ・ソリッドバーニング…とフォームチェンジを繰り返してキメラべロスと激戦を繰り広げるジード、その中で暗雲を照らし登場する新フォーム、ロイヤルメガマスター。ヒーロー番組のヒーローを輝かせる話として満点ではないでしょうか。

 

ウルトラマンジード」はベリアルの息子が主人公という設定で、平成とニュージェネのはざまに位置するウルトラマンベリアルとの戦いについに終止符が打たれますが、それ以外で言うとウルトラマンという架空のヒーロー概念に非常に真摯に向き合った傑作だと思います。ウルトラマンフェスティバル等のリアルイベントを長くやっていた円谷だからこそ出せる味なのかもしれませんね。

 

 

ウルトラマンZ 第19話「最後の勇者」

監督:辻本貴則 脚本:根元歳三

 

「弱気になるな…Z!」

 

あらすじ

空がガラスのように割れて、その向こうの異次元空間から怪獣を超えた超獣・バラバが出現!バラバの執拗な攻撃に大ピンチになったゼットたちの元へ、なんとあのウルトラマンA(エース)が救援に駆け付ける!ゼットとAの意外な関係が明らかに!?

 

デルタライズクローすら圧倒する殺し屋超獣バラバ、大ピンチのウルトラマンZの前に現れたのはあのウルトラマンA!多彩な光線技を駆使し、バラバと激闘を繰り広げます。

 

ヤプール!かつてお前は言った!勝ったものは負けたものの怨念を背負って生きるのだと、それでも私は、ウルトラマンは戦い続ける!この宇宙に真の平和が訪れる、その日まで!」

ヤプール死すとも…超獣死なず!」

 

A本編であった台詞が多めでチョイスも渋い所が好きですね。特にウルトラマンA第48話「ベロクロンの復讐」にて女ヤプールが放った台詞に対する非常に力強い応答があるのが嬉しい所です。Aの有名なセリフと言えば最終話の「優しさを失わないでくれ」が非常に有名ですが、こちらも印象深い台詞なんですよね。そしてタイトルの意味、AがZの名付け親であり、この宇宙から戦いを無くす最後の勇者になるようにという願いが込められたものだという事が判明します。メタ的な話をすればウルトラマンの戦いはシリーズが続く限りまだまだ終わりませんが、そのような平和な宇宙がいつか来るといいですね。

 

…私がA好きなだけでは?そうだよ、ウルトラマンA大好きだよ私は。

 

 

全体的に非常に安定して面白い作品であった「ウルトラマンZ」。全ウルトラマン大投票のウルトラヒーロー部門でもZがゼロを超えて3位になり、防衛メカ部門ではセブンガーがウルトラホークを抑えて1位になるという事件も起こったほどです。ゼロの弟子!防衛チームにセブンガー!という衝撃の事前情報からここまで面白い作品が出てくるとは夢にも思いませんでした。このような名作を手掛けた脚本家の吹原幸太氏が早くして亡くなられたことは非常に残念であるとともに、ウルトラマンZが愛されている事が伝わっていればいいなと願っています。

 

 

 

おまけでもう一つ

 

ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!

監督:坂本浩一 脚本:足木淳一郎

 

「かつては苦戦した相手かもしれんが…」

「我々にも…数々の死線を潜り抜けてきた意地がある」

「簡単に勝てると思うな!」

 

あらすじ

新たな敵 亡霊魔導士レイバトスが、怪獣の怨霊を操り、ウルトラマンゼロ、そしてウルトラマンオーブの前に立ちはだかる!オーブは、ギンガとエックスの力を秘めたライトニングアタッカーをはじめとしたさまざまなフュージョンアップにより、亡霊怪獣軍団と壮絶なファイトを繰り広げる!この大乱戦に、光の国・宇宙警備隊からも歴戦の勇士たちが援軍にかけつける中、オーブは新たなフュージョンアップを果たす——それは、そしてセブンとゼロの「親子の力」を受け継いだ、「エメリウムスラッガー」だ!果たしてオーブは、レイバトスの脅威に打ち勝つことが出来るのだろうか!? 衝撃のラストに乞うご期待!

 

レイバトスの追跡のためオーブを先に行かせたウルトラマンゼロがレイバトスの呼び出した怪獣軍団に苦戦を強いられている所に、ウルトラマンジャックゾフィーウルトラセブンが援軍に駆け付けます。相手はグドンツインテールバードン・キングジョー…かつて地球で彼らが戦い、苦戦あるいは敗北すらした強豪たちです。しかし、ウルトラ兄弟もいつまでも昔のままではありません、彼らも成長しており、かつて苦戦を強いられた怪獣達を逆に圧倒します、その際の台詞が上記のもの。BGMのウルトラ六兄弟も相まって最高にかっこいいシーンです。

 

いわゆる外伝作品であるファイトシリーズ、豪華なヒーローショーという趣が強く、現在展開中のウルトラギャラクシーファイトシリーズ等多くの作品がありますが、どれもウルトラヒーローをかっこよく見せるという点では外すことのない名作揃いだと思います。ウルトラマングロスも楽しみですね。

 

 

5選+αいかがだったでしょうか。ニュージェネ全体から5選という形式を取ったのでギンガ無印やトリガー等触れられていない作品もありましたが、それぞれの作品にも好きなエピソードは存在しますし、これを読んでいる皆様がこういう形式のセレクトをしたのなら、違った結果になると思います。ウルトラマンデッカーでニュージェネレーション10作品目となった今、見返しながら選んでみても楽しいかもしれませんね。TSUBURAYA IMAGINATIONがお得だよ!

 

 

それではこのあたりで。