ワクワク不動怪獣日記

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かわいそうを超えた先で人間になれる

ちょっと待ってください、私の頭がおかしくなったわけではないんです。話せばわかります。

 

はい。

 

逃げないでくださいね。

 

 

かわいそうに限った話ではないのですが、何かしらの感情が来るときに感情以外のものが混ざることありますよね?

 

 

例えば王様戦隊キングオージャーのジェラミー。建国したら秒速で国が滅び、現在大罪人の汚名をかぶって生きています、かわいそうですね。このジェラミーのかわいそうさは好みの味なんですが個人的には全然足りなくて、ギラが突然目の前で死んで状況を理解でいないまま他の王も死んでダグデドは何とかしたけど大切なものが皆いなくなった世界を一人で気長にやるみたいなオチだとよりいいですね、ニチアサのヒーロー番組で流せるわけないだろそんなもの。大和先生はよかったなあ。


そう感情以外の物とはこの「ニチアサのヒーロー番組で流せるわけないだろ」という理性的な感想の事です。

 

 

邪魔ですね。

 

 

フィクションを摂取するときにかわいそうという感情より先に「整合性がない」「倫理的にアニメで変わりそう」みたいな他を意識するような感想が出たりすることがありませんか?目障りですよね!

 

 

知ってますか?邪魔なものって捨ててしまえばいいんですよ!

 

 

でもこういうものって捨てるのって難しいんですよね、どうしても積み重ねた経験や分析などから混ざってしまうものなんです。

 

じゃあ捨てるのが難しいなら~~~~~??????

 

 

破壊~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

ではこちらのクソみたいな図をご覧ください。


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オレンジのラインまではかわいそう度に対して余裕が見えますがレッドゾーンに突入するとそれどころじゃなくなってる感じがありますね。それどころじゃなくなるのが大事なんです。要するに圧倒的なかわいそう度でそれ以外のすべての感覚を破壊してしまえばいいんですよ。つまり限界を突破したところで、何よりもまず「かわいそう…」とか「どうしてこんなことに…」という感情で支配されます、そう支配です。何のし絡みにもとらわれない原初的な「かわいそう」があるのです、美しさすらあります。真ん中ゲージまではかわいそうと「これは楽しいな」が同時に来るんです、まだ冷静なんですよ。しかしここが限界突破してしまえば「かわいそう」だけに支配されることによりすべてのしがらみから解放され、ああこの「かわいそう」の感情に包まれている自分って「人間」だなあという実感を得ることができるのです。真ん中までだとかわいそうを楽しんでる人の心を持たない鬼畜外道と罵られるかもしれませんが、限界突破してしまえばそんな心配いらないんですよ!この美しさがわかる心!私には人の心があります!素晴らしいと思いませんか?

 

以前私は「なろうの追放アートとか虐げパートだけ読んで満足していろんな作品はしごするのほっこりする」みたいなこと言って、ちょっと反応が来たので多少はわかる~みたいなコメント来るかと思ったら普通に引かれたという事があります。一応弁解しますと人が苦しんでいるのを見るのが好きな鬼畜外道というわけではなく、ここをしっかり作っている作品は上の図でいうオレンジを超えて赤になってくれる可能性があるんですよ、序盤に虐めるのが上手いなら中盤でも終盤でも上手くやってくれるかもですからね、かわいそうの豊かさを測定しに行ってるわけです。

 

そういう話です、分かってもらえたでしょうか。

 

ちなみに上の赤ゾーンに突入したことのある作品は片手で数えるほどしかありません。難しいものですね。

 

 

 

あ、特に関係はないのですが下の作品を読んでいただけると喜びます。