ワクワク不動怪獣日記

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2023年に読んだ漫画等23選

タイトル通りです。2023年なので23個選んでみました。

 

・私達、欠魂しました

大事な人が次々と殺された王子様・オルトスと無表情で好きを連呼する魔術師の少女・エリーニが二人そろって魂が欠けてしまったので頑張って取り戻しに行く話、多分ラブコメだと思います。オルトスとその悪友イェラ、そしてエリーニの三人の会話のテンポが非常に軽快なので気持ちの良い読み味があり、設定の重さに反して楽しく読める愛のお話です。続巻が出るような感じではない短編なのですが、この三人の旅の行方を見たいなあという思いがありますね…。

 

・ミムムとシララ~ドラゴンのちんちんを見に行こう~

タイトル通りの話です、いや本当に。異世界生物の生殖器を見ることに妙な情熱を注ぐ女の子二人の話なのですが、ドラゴンのちんちんにひたむきに向き合い追い求めるその非常に楽しそうな様子に感動すら覚えます。彼女たちにはいつまでもちんちんを追い求めてほしいですね。

 

・ニチアサ以外はやってます!

自主制作特撮を作る部活を題材にしたきらら作品では珍しい特撮ががっつりと絡む作品。巨大特撮に魅せられた特撮知識皆無の主人公が作る側に回るという導入からかなり好みの設定できらら漫画の推し作品でした、特撮ネタの入れ方もかなり好みの混ぜ方でしたね。残念ながら二巻で終わってしまいましたが、現在同作者の新連載がまんがタイムきららキャラットで始まったのは嬉しいです。

 

・衒学始終相談

胡乱な蘊蓄が飛び交い、読み進めても謎が深まるばかりなおかしな研究室。そこでの二人の女性師弟の奇妙な会話が延々と続く奇妙な漫画です。語られる蘊蓄も荒唐無稽に思えるものばかりなのですがそれがまた特徴的な絵柄と相まって不思議な世界に連れて行ってくれる…不思議な夢のような作品です。

 

・悪役令嬢レベル99

ゲーム内の悪役令嬢・ユミエラに転生した主人公がレベル99になって騒ぎを起こす話。ヒーローであるパトリックに、強さはあるが居場所がないと感じていたユミエラが好意を寄せていく過程がとても好きです。序盤は一人でうまく立ち回ろうとして色々考えているのに原作の現在だとパトリックがそういう頭脳担当の事をやってくれるので度の過ぎたバカみたいになっているのも…面白いですね…。2024年からテレビアニメになるという事でこちらも楽しみにしています。

 

・訳アリ心霊マンション

心霊現象が多発するマンションの管理人になった主人公・東雲薫が家賃収入のためお化けをとっ捕まえてきて次々と入居させるという斬新な設定の作品です。主人公は幽霊や怪奇現象を一切怖がらずに話を聞き結果的に無害化させてしまうという特技があり、様々なお化けを見つけてはマンションに住まわせていくというフォーマットで話が進みます。主人公は別に霊能力者ではない、管理人が絡むまでは普通にホラー漫画として怖いというのも良い点ですね。

 

・大海原と大海原

「おおうなばらとわだのはら」と読みます、海の魔女大海原(わだのはら)とその使い魔達が海を舞台に繰り広げる海底純愛RPGです、フリーゲームの一種ですね。私が呼んでいたのはそのコミカライズ版(なんと製作者が漫画を描いている)なのですが、今年になって続編の死の海編がネット上で読めることを初めて知り、当時ぶりに読みました。可愛らしい絵柄と血生臭い描写内容のコントラストが好みでしたね。使い魔隊の表情が特にかわいくてお気に入りです。

 

六畳間の侵略者!?

幽霊・地底人・宇宙人・魔法少女と様々な勢力の少女が入り乱れるハーレムラノベです、急にラノベが読みたくなって買ったのはいいが既刊がとんでもない巻数の物を買ってしまったので大変なことになってしまいました…。私はそもそもハーレムラノベ自体はあまり得意な方ではなく主人公は苦手だがヒロインが好きなので何とか読んでるみたいな状態になりがちなのですがこれは…まあ…主人公は普通ですね。ただ全然ジャンルの違う技術系統の勢力の思惑が入り乱れるバトルはかなり面白くて良かったです。

 

キン肉マンⅡ世

かつて週刊少年ジャンプで連載された大人気作品、その子供世代が中心の作品です。無印と究極タッグ編・オール超人総進撃を纏めて読破。キン肉マンの新シリーズの方に究極タッグ編で初登場した時間超人が絡むということでまとめて全部読みました。Ⅱ世無印の方は掲載媒体の違いによる作風の違いというものは感じましたが結構面白かったでえすね、スグル世代の超人たちが年を取って子育てに失敗しているのはくるものがありますね…。究極タッグ編の方はテンポが悪い、スグルの性格が悪い、ネプチューンマンが最悪等の問題点はありましたがカオスという超人が好きになれたので読んでよかったかなと思います。Ⅱ世で好きになった超人がほぼ全員ネプチューンマンのせいで脱落したのは頭を抱えましたが…。オール超人の方はレギュラーにOKANとかいうイロモノはいるもののテンポが速くて読みやすかったですね。

 

江戸前エルフ

江戸時代に日本に召喚されたエルフであるエルダと、それをご神体とする神社の巫女が過ごす日常を描いた作品です、アニメが良かったので原作を全巻買いました。基本的には緩めのコメディですが、長寿であるエルフと短命である人間との時間の流れ方の差がふと出てきて締りを与えているのが良い作品ですね。アニメにも恵まれた方だと思います。

 

・サイレント・ウィッチ

コミュ障の最強少女魔術師モニカが学園に潜入して頑張る話。なろうで連載されている原作が今年に完結しました。もちろんそちらは読破していますが、書籍版は追加エピソードや展開の違いがあるので飽きないのがいいですね。原作の外伝は記憶を失ったモニカの立ち直り、アイザックへの多すぎる試練、かっこいいシリル様等見どころが多くて今年も面白かったです。

 

・でこぼこ魔女の親子事情

魔女と魔女に拾われた人間の親子を中心としたコメディ漫画です。アニメ化されました、いや確かに面白い作品ではあるんですけどアニメ化されるとは思わなくて面食らいました。テンポの良いギャグや手足の生えた尻や毒コアラ、不死鳥に代表される怪生物が次々と登場する等非常に軽快なやり取りが売りの作品ですがふとしたタイミングでシリアスをぶち込んでくる緩急のつけ方も好みです。ちなみに私は毒コアラが大好きです。

 

・雪と墨

家を追われた名家の令嬢と彼女に買われた大罪人、行き場のない二人がお互いを理化していく上で大切な人となっていき…みたいな話です。もう放っておいたら破滅しそうな主役二人なんですがここに令嬢の元婚約者のなんか変な金持ちのイケメンが加わることでなんか大丈夫になります、どういうバランス感覚だよ。

 

異世界サムライ

関ヶ原の戦いで死に損ね、死に場所を求めていた侍・ギンコが異世界に転移する話。主人公に常人をはるかに凌駕する戦闘力と異世界では異質とされる侍の価値観のギャップなどが面白い作品です。戦闘シーンの作画や迫力も十分なのでバトル漫画として純粋に面白いのが良い所ですね。異世界転生物のフォーマットの内の序盤・異世界での目的が定まるまでが少し長かったのですがそろそろ本格始動しそうな雰囲気なので先が気になる作品です。

 

・大怪獣ゲァーチマ

怪獣災害に直面し、結果としてそれを町おこしに利用して栄えた町で怪獣に複雑な思いを向ける少女と、再び現れた怪獣ゲァーチマ…直球の怪獣ものです。怪獣を題材にする漫画はまあまあ存在しますが、なんか違うな…となることが多かったのでドンピシャで好みになる怪獣漫画が来たのは非常に嬉しいです。敵怪獣との迫力のあるバトルシーンももちろんの事、怪獣のデザインが昭和ゴジラガメラのような強さと愛嬌を兼ね備えた感じをしているのが本当に好みです。

 

・お兄ちゃんはおしまい!

妹に薬を盛られて幼女になったひきこもりのお兄ちゃんの社会復帰コメディです。今年になってドはまりしました。いやハマる予感はあって怖かったので触れてなかったのですが触れたらものの見事にドはまりしました、悔しいね。こう…とても素朴な感じの絵柄で癖が見えるのが…とても…いいですよね…。なゆたんが好きです。

 

・白聖女と黒牧師

密かに恋する聖女様セシリアと鈍感な牧師様ローレンスが繰り広げる、無自覚いちゃラブコメです、アニメ化もされました。私はローレンスの悪友であるアベルがこれはもう大好きでアニメも半分くらいは動いて喋るアベルを目的に見始めたんですがまあまあ面白かったですね。

 

・転生王女と天才令嬢の魔法革命

魔法に愛されなかった異端の天才である転生王女のアニスフィアと、誰よりも魔法に愛された天才令嬢のユフィリアの、二人を主人公とする作品です。キャラが皆何かに縛られながらももがきながら何とか良くしていこうと生きている様子が美しいですよね。小説版ももちろん好きなのですが、私は特にコミカライズ版の表情のつけ方やバトルシーンの迫力の高さが好きです。また私は基本的に悪友というポジションが大好きなのですが、この作品の主人公の悪友ポジションである人物も良いキャラ造形をしていて大変良いです。

 

・葬送のフリーレン

魔王を倒した勇者一行にいたエルフ・フリーレンの後日譚を描くファンタジー作品です、めちゃくちゃ気合が入ったアニメ化をされて面食らいました、いやいいんだけど…。かなり淡々とシーンが進む印象がありますがそれにより生まれるちょっとシュールな感じのテンポが好きな所ですね、アニメだと作画でバトルシーンが盛るに盛られたりするのでお得だと思います。キャラは私は特にシュタルクが好きです。

 

・マグロちゃんは食べられたい!

釣りあげたマグロが人の形になり自分を食べてほしいと迫ってくるという衝撃の設定のきらら漫画。基本はギャグ漫画の形をとっていますが節々から人間とマグロの間の価値観の溝、断絶が見て取れるというかなり異色の作品です。大切な人になってしまったから食べたくない人間と、大切な人に食べてほしいというまぐろの行きつく先は…。今年読んだ作品の中で最も行く末が気になる作品でした。二巻完結なのでぜひ前情報を仕入れずに読んでいただきたいです。

 

世界樹の迷宮Ⅱ~六花の少女~

ゲーム世界樹の迷宮Ⅱを題材としたコミカライズ作品です。今年になって電子化されたので当時ぶりに読み返しました。迷宮の厳しさとそれでも冒険者を続ける者達の命の輝きが綺麗にまとまった名作だと思います。

 

・忘却聖女

世界から忘れられた聖女がただ一人自分を覚えていた神官と共に、再び聖女の座を目指す話です、でしたが最新刊でそれどころじゃなくなりました。誇張抜きで今年読んだ小説で一番美しい物語でした。片腕が砕け体中にヒビが入り足もろくに動かず、一番大切な人は突然死に育ての親や友人たちも続けて死んだ、それでも命を賭けて黒幕に立ち向かう前にただ一人残った悪友と笑顔で踊るシーンは本当に美しい命の輝きを見たとしか言いようがありませんでした。冒頭に紹介した「私達、欠魂しました」と同じ作者の作品なのですがやはり軽快な文章と美しい地の文が魅力の作品です。

 

足洗邸の住人たち。

「大召喚」と呼ばれる儀式の結果、世界の至る所に「魔界」や「異界」が出現、世界のバランスが崩れ人類の3分の1以上が死滅、その後誕生した神・悪魔・妖怪・怪獣、そして人間が同時に存在する混淆世界で生きる人たちの物語。電子版が出たり出なかったりしている印象ですが、新しく足洗邸の住人たち。を中心としたみなぎ得一先生の作品が電子化されるという事で再購入。この人の作品は基本的にこの大召喚が起こった世界を舞台にしているのですが、鵺や天井下、アンラ・マンユに吸血鬼といったような古今東西ありとあらゆる神や妖怪等が作品に登場します、元ネタわからなくても解説ページがちゃんとあるのがありがたいですね。妖怪などのジャンルに興味のある人ならこの作者の作品に触れて絶対に損はしないと思います。

 

なんだかんだで今年もいろいろな作品を読んできたと思います。面白い作品自体は星の数ほどあるので時間や予算と性癖と相談しつつ充実した日々を送りたいですね…。

 

それではまた。

 

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