タイトル通りのお話です。
短めの文章で思いっきり内容について喋ってますので未読の人はご注意を
四巻は陽夏木ミカンの呪いを何とかするのが主題のお話です。そしてそのためにシャミ子が持てる力をすべて使っていたのがとても印象的でした。そして相変わらず話の組み立て方がとてもうまいなあと。ではいくつか好きなところや気になったところを
・桃闇堕ち
なんだこの顔
シャミ子のお弁当を楽しみにしていたのにゆっくり味わって食べられなかったことが原因で闇堕ちした桃。完全に胃袋をつかまれてます。ここで最初シャミ子が作った地味なお弁当が出てくるのは予想できませんでした。だって一ページで流されたんだもの。その後シャミ子にコメを炊かせていることが判明したときのミカンの顔が最高ですね。
・ミカンの呪いの暴走
基本的にギャグで済まされることが多かったミカンの呪いですが、今回に限ってはみんなで準備していた文化祭の看板を台無しにしてしまいました。今回ばかりはミカンもかなり落ち込んでいます。
作中で突っ込みは入ってませんでしたがシャミ子が踏み込んだときにミカンは荷物をまとめていました。多分でていくつもりだったんでしょう。
「泣いてもいいから、ひとりぼっちにならないで」
かつて幼い時に桃に言われたこの言葉、まだ守れなかったみたいですね。踏み込まれたときの台詞も、かつて桃との初対面時に喋った台詞と全く同じでした。
荷物をまとめているミカン、切ない。
そして桃が心の闇をきっかけに闇堕ちする話でミカンの部屋のドアを壊していたので、シャミ子達は踏み込むことができたわけですが、仮にドアが壊れていなかったとすると、ここでニアミスを起こしてミカンがどこかへ行ってしまうのを止められなかった可能性が高くなります。
またミカンを心配して杏里ちゃんがやってきたわけですが、ここで仮にドアが閉まっていた場合、おふとんタイム中のシャミ子、桃、ミカン三人は動けず、もちろんごせんぞうは対応できないのでここで杏里ちゃんが部屋に入れず、ウガルルを助けられなかった可能性が高かったと思われます。
実際のところどこまで考えて話が組んであるかはわかりませんが、結構ギリギリだったんじゃないでしょうか。
・天沼矛
シャミ子に良が見たいといった武器の一つだったわけですが、この話をちゃんと覚えていたシャミ子が霧散したウガルルを固めるために召喚した必殺武器です。ほぼギャグとして処理されていたので完全に不意打ちで感心しました。妹の話をちゃんと聞く姉の鑑。
・ウガルル再召喚
ウガルル再召喚のために必要なものをそろえるシーンですがシャミ子の人脈、たまたま持っていたものですべて揃ってしまいます。杏里ちゃんが精肉店だったり、バイト先に魔力料理の作れる料理人と動物系まぞくがそろっていたりと、それぞれの要素が出た時期は割とバラバラなのでどう結び付けて話を組み立てたのか予想がつきません。すごい。魔法陣の作成は事情を知った体育祭メンバーの人たちも協力して無事終了します。召喚はシャミ子がメインで行うわけですがここでミカンの部屋に出たGを追い払う回で鍛えた魔法陣特訓が生きてくるわけですね。そしてシャミ子の配下に新しくウガルルが加わることになって四巻はめでたく終了となります。
・今後気になること
魔力の変化は外にも伝わるという話があったので、ウガルル召喚は十中八九外に伝わっていると思います。今は少なくなったと言いますが、まだ存在するであろう過激派魔法少女がやってくる可能性が高いのではないでしょうか。シャミ子も初期に比べれば強くなりましたが直接戦闘はまだまだ強いとは言い切れないのではたして
ではこのあたりで