漫画紹介記事もついに10回目、前回が去年の九月なのでみんなたぶん忘れてますね。
それはそれとして今回紹介する漫画は「旅する海とアトリエ」です。
まんがタイムきららＭＡＸ連載。現在一巻が出ております。
自分の名前のルーツを知るために、写真に写った海の景色を探しに旅に出た七瀬海（22歳）と、絵を描いていたがとある事情で姿を消し、ある目的のために旅に出た安藤りえ(17歳)の偶然から始まった二人旅、そして様々な国で出会う物、人たちとの交流を描いた作品です。ちなみに登場する国や建造物はすべて実在の物ですね。私は世界地理に疎いのですが、解説がちゃんと入るのでそういう人でも特に問題はないです。
この作品の特徴としてまず挙げられるのは背景の書き込みの緻密さと広がりのすばらしさです。四コマ漫画のフォーマットを崩さす、その枠をカメラのシャッターのように風景が切り取られていたり、いわゆる扉絵の部分で大きな風景、建造物と小さな人間の対比になっていたりと、圧倒的な画力から見せられるコマ一つ一つが本当に美しいです。
そしてもう一つはキャラクターの在り方、大人びたキャラクターデザインの登場人物たちは何かしら自分に関する悩みを抱えています。そのキャラクターたちが旅の中で世界の大きさや出会った人との出会い、交流、別れなどを通して癒されていく過程が非常に丁寧に描かれています。旅先で出会った人との別れ、惜しくもあるが悲しくはないものとして気持ちよく描写されてるのもいいですね。
あと余談だけどデフォルメ絵がかわいい、殴りたい顔をしてる。
まだ一巻しかでていないこれからの作品なので読むと良いのですよ。
それでは短いですがこのあたりで
