ワクワク不動怪獣日記

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ウルトラマントリガー エピソードZ感想

※TSUBURAYA IMAGINATION及び全国の劇場で公開中のウルトラマントリガーエピソードZのネタバレを多量に含みます。ご了承ください、みんな見てね。


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というわけでエピソードZの感想です。最後に劇場で見たウルトラマン映画がルーブだったので今回はなんとしても劇場で見たかったのですが、上映数が少なくチケットも結構すぐ完売するので焦りました、ウルトラサブスクで配信しているVシネのような枠なんでしょうね。

 

結論から言うとニュージェネレーションティガとして、トリガーとして、非常に面白い作品でした。

 

エタニティコアからケンゴを救出する話をやる都合上、ケンゴがしばらく出てこないのですが、スマイルスマイルという彼の口癖やルルイエの花等ガッツセレクトが奮闘する場面が多かったのも好印象でした。予告ではなぜか裏切ったような雰囲気を醸し出しているタツミ隊長は完全に冤罪で、終始隊員を激励し自ら戦場に赴き、テッシンやヒマリも本編以上にキャラが立った描かれ方をしていました。イグニスは安定して頼れる助っ人として終始活躍してましたね。客演として現れたウルトラマンZもパゴスの単体撃破、トリガーとのタッグ戦に最終決戦の3大ウルトラマンの共闘シーン等見せ場は多く、またサプライズ参戦のセレブロに取りつかれてイーヴィルトリガーと組んでの敵としてタッグマッチもこなし、再度デストルドスと戦うといったまんべんない活躍を見せていましたね。

 

そして今回のメイン敵である、イーヴィルトリガー、大方の予想通り新キャラクターであるトキオカ隊長が変身したものでした、かつてのユザレの同志というまさかの超古代人です。その動機はかつての闇の巨人との戦いで自分がなんの役にも立たず、ユザレを目の前で失ったことから、自分の手で光になりこの星を守らなければならないという使命感に目覚めたからというもの、「人は誰でも光になれる」と「人類が自らの手でこの星を守らなければならない」の最悪の合わせ技ですね。きっかけは正しいものであり、それが段々歪んでいくという事柄とトリガーの光を奪って誕生したことも合わせてニュージェネレーションティガのイーヴィルとして満点と言ってもいいでしょう。トリガーやトリガーダークを圧倒し、ナースデッセイ号バトルモードを大破させる等活躍も申し分なかったです。

 

さて本編でケンゴは光でも闇でもあり、人であるという結論が出ていましたが今作ではケンゴがなぜ人の形をとったのかという点に焦点を当て、一人では輝くことができないからという結論に持って行ったのがとても奇麗でした、仲間を吸収して一人で人類を導こうとしたイーヴィルトリガーとは真逆ですね。光でも闇でもウルトラマンでもない人であるケンゴの仲間達として奮闘するガッツセレクトやユナの助力によるグリッタートリガー再誕、そして超巨大化したイーヴィルトリガーを3大ウルトラマンが撃破し、トキオカはガッツセレクトの面々に囲まれたユナやケンゴを見て、かつて仲間たちと過ごした日々を思い出し、どこか満足そうな顔で消滅します。皆を騙していたわけですが、元々は人類のために戦ってきた人物でしたし、あの記憶こそ彼の光だったのでしょう。

 

今作はニュージェネレーションティガとしてのティガ要素をトリガーらしく再構築しつつも、トリガーの強みであるケンゴやアキトのキャラ回りはそのままで、隊員のキャラも本編以上に立っている等、トリガー本編でうーんとなった人ほど見てほしい作品になっていました、これこそ俺の見たかったウルトラマントリガーだよ!!

 

さて長々と理屈をこねましたが、劇場で見るウルトラマンは特撮技術のクオリティの高さが存分に満喫でき、久しぶりでしたが非常に良い映画体験でした、主題歌が掛かるタイミングも最高でしたね。なんかサブスクの方だと限定映像があるらしくそれが見れないのは歯がゆいですが…(劇場でも流してくれ!)。

 

それではこのあたりで

スマイルスマイル!